Make Gnuk USB Token by STM8S Discovery Kit という記事(英語)を書いたけど、どうも工作について文章を書くのがうまくできないことに気がついたので(表現/単語を知らない)、こちらで日本語で書いてみます。
その他に必要なこと
Gnuk の開発に必要なハードウェアとしてはこの他に USB接続(簡易)JTAG Debugger を作る を見てください。
この説明ではステッカーについては書かないので、必要な方は GNUK のステッカーを作る をご覧ください。
ソフトウェアについては Gnuk の README を見てください。
必要となる工具など
- ハンダごて
- ラジオペンチ
- ニッパー
- カッターナイフ
- 紙ヤスリ
- アルミホイル
- ハンダ吸引線/吸引器
- ホットボンド
部品
部品 | 値段 (JPY) |
トップバリュミントタブレット(のケース) | 78 * 2 |
STM8S Discovery Kit | 750 * 2 |
赤外線受光モジュール (オプション) | 100 (2個入) |
USB ケーブル | 74 * 2 |
ヘッダーピン、ラッピングワイヤ、ハンダなど | alpha |
合計 | 1904 + alpha |

トップバリュのミントタブレット
イオンで売っている一つ 78円(安い!)のミントタブレットのケースがなかなか使い良いです。
ケースはこれでなくても構いません。画鋲のケースなど、少し大きめのものの方が工作が楽です。ケーブルをケースの中に収めないのであれば、ねり消しのケースが良いでしょう。フリスクのケースは小さすぎて向きません。

作り方
(0) ミントを食べる。
まず、ミントタブレットの中身を食べます。いっぺんに食べると辛いので注意してください。 辛いのが不得意な方は、ここがもっとも難しいかもしれません。
(2) ミントタブレットのケースの一部を切除する
ミントが 2, 3 個とどまる部分があるのですがそこのプラスチックを切り取ります。また、ケースが開き過ぎないようにポッチが付いていますが、そこも切り取ります。

(4) STM8S Discovery Kit の STM32 部分の USB コネクタを取る
ケースに入れるために USB コネクタを取ります。USB コネクタの根元を切って、ハンダごてでハンダを溶かしつつ、ラジオペンチで引っこ抜く、という作業です。万力などで基板を固定すると作業しやすいと思います。
コネクタを取ったら、ハンダ吸引線/吸引器でハンダを取り去ります。

(6) 基板を削れるだけ削る
ケースに入るよう、紙ヤスリに基板をこすりつけて、両脇を削ります。静電気に注意。基板をアルミホイルにくるんで作業すると良いでしょう。
コンデンサの C14 を削り取るところまで行ってはいけません。SB1 と SB2 の一部(あるいは全部)が削れてしまうのは問題ありません。

(8) ヘッダピンと USB ケーブルを接続する

USB コネクタの信号は下記のとおり。
Top View D- --v o []<--- Vcc o O <--- GND --^ D+
USB ケーブルの信号は下記のとおり。
Connector Signal Cable color ------ (of this product) Standard USB cable ||] | GND ========= Transparent Black ||] | D+ ========= Gray Green ||] | D- ========= White White ||] | Vcc ========= Red Red ------
電気的な接続のあと、ケーブルを基板にホットボンドで固めました。
ヘッダピン(6-pin)を立てる CN5 の信号は下記のとおりです。
1 Vdd (3.3V) 2 --- (no pin) 3 TDO 4 TCLK 5 TMS 6 TDI 7 GND 8 nRST
このヘッダピンは JTAG Debugger と接続するピンです。接続は、TDO, TCLK, TMS, TDI, GND の 5 本です。90度に曲がったヘッダピンを使用しています。
基板の両脇をできるだけ削ると、上記の CN5 のピン 7 の GND への接続が切れてしまうので、ここをラッピングワイヤで基板上の GND を探して接続します。
