Gnuk 1.2.10 の入ったFST-01Gを購入する

注意:

2015-02-13: GNU GPLに準拠するのをラクチンにするため、こちら単体での販売は行いません。 必ず最低一個の git.gniibe.orgのコピーのmicro-SDを購入 と合わせてご購入ください。

2018年5月、Gnuk 1.2.10 がリリースされました。GnuPG "modern" 2.2 と一緒に使うものです。

こちらは最先端の技術を体験したい、という方に向けた製品です。

Gnukの開発は、thread libraryの置き換えとECCのサポートを中心に進んできました。版を追うと、1.1.2 (secp256k1 のサポート)、1.1.3 (実験的 Ed25519のサポート)、1.1.4(実験的 RSA-4096のサポート)と進んでいます。1.1.5はこれまでのBug fixが中心で、1.1シリーズでこれまで動かなかったWindowsで動くことが確認されています。1.1.6では実験的にCurve25519の復号がサポートされました。1.1.7では機能は変更されていません(STM32 Nucleo F103のサポートのリリースです)。1.1.8ではUSB resetに対する挙動が改善されましたが、機能は変更ありません(Nitrokey Startのサポートのリリースです)。1.1.9ではGnuPGが間違った動作をした際のGnuk Tokenの挙動が修正されました。

Gnuk 1.2.0でChopstx 1.0, Gnuk 1.2.1でChopstx 1.1, そしてGnuk 1.2.2ではChopstx 1.2を利用するように変更されました。また、1.2.2ではGnuk以外のOpenPGP cardを含めたテストスイートが追加されました。

それから、これまでに、USB suspend 対応、KDF DO のサポートと機能が追加されています。

製品の概要

こちらの最新版Gnuk Token は、GnuPG 2.2 とともに使い、暗号処理(復号化)、電子署名、認証に使います。

gpg-agentをssh-agentとして動作させ、SSH の認証に使うこともできます。OpenSSHで Ed25519の鍵を使っていると便利です。

製品の外装

FST-01は外装の違いで3種類の形態がありました。

今回、販売している FST-01G は、カバーのないむき出しの基板そのままのものです。

ハードウェアの拡張を行ったり、SWDデバッガを接続することができます。

価格

価格は税込みで、一つ35万円です。

2016年、物価が上がれば景気が良くなるとする、「原因と結果が転倒してませんか?」という政策を信じて値上げしてみましたが、特に効果はなかったようです。

2018年、在庫がすべて売れました。今回販売するものは新しい設計のFST-01Gです。部品はシリアルROMを減らしています。この改定にあたり、価格によって価値を判断する方が多い、との顛倒の事実を突きつけられたため、価値相応に改定しました。

一般の個人の方は慈善団体のFSFから購入することをおすすめします。