LLまつり

  • 日時: 2013-08-24(土) 10:30-20:10
  • 会場: すみだ産業会館
  • 主催: Lightweight Language Matsuri 実行委員会
  • 内容: 軽量プログラミング言語に関する総合カンファレンス

プレゼンテーショントラック

GNUプロジェクトについて話して欲しいと依頼されたので、20分の発表をしてきました。一番目の発表。

発表資料

発表資料は RST2PDF で作った。画像は自由なライセンスのものを使うようにした。

プロジェクタに合わせて、当日、現場で画像の色を変更する必要があった。

画像を拾ってきて、このようなプレゼンテーションで使う場合、(ソフトウェアの配布と違って)著作権表示を確実にに行い、要求されているライセンスとともに配布する... のは、わりと煩雑である。

資料のソースコードと出自の情報をソースで置いて、持っていく各人に、著作権表示とライセンスを確認願う、ということにしよう。

GNUプロジェクト、30周年 が PDF.

発表の趣旨あるいは意図

  • GNUプロジェクト30周年ですよ、と伝えたい。
  • llといえば、僕にとっては、ll (low-level)ということなんだが。
    • low-levelプログラミングが得意、と言うのだが、「あぁ、低い能力しかないんだ」、と誤解される昨今ではある。
  • もしくは LL parser.
    • GCCのCコンパイラが(Bisonをやめて) recursive decent parserとなったのは、2005年でしたっけ。
  • 振り返れば、2012年1月から www.gnu.org の日本語訳のコーディネータをやることになった。
    • 2011年の後半にRMS先生に頼まれたけど、日本語のコーディネータをやる人を見つけられなかったので。
    • 2013年8月現在、フランス語やドイツ語ほどではないけれど、30%くらいの記事は用意して、保守できている。
  • それでも、これまでの状況もあって、"GNU" に関する誤解が広まっているかもしれない。
  • 日本語での説明が少ないので、(求められたら)説明しましょう、と。
  • 日本語版 Wikipedia ののエントリで、正しくない記述が「散見される」を越えて、「直す気が起こらない」という記事が稀にあります、なぁ。
    • 例: 2013年8月における "オープンソースソフトウェア" の記事。
      • たまたま目にしたので、人間が訳したとは思えない、という話をしたら、「それは自動翻訳じゃない?」と言われた。あぁ、そういう時代となったか。
    • "GNU" のエントリはそこまでじゃないけど、独自の理解、なんでしょうか、百科事典とは思えない記述がいくつもあり、それはそれで面白い、か。
    • ここに一つの見解を示しますので、参考まで。
  • 2011年より、GNUプロジェクトのソフトウェアであるツール、GNU Privacy Guardの開発に参加している。
    • 昨今の世の状況により、自由ソフトウェアとプライバシは、社会的にとても重要な論点となった。
    • Cryptographic Tokenの Gnuk, TRNG の NeuG の研究開発と製造販売している。
    • 自由を守る活動として、この紹介もしようか。

感想

  • 10:00と言われた(と解釈した)ので、時刻どおりに行ったが、実は行かなくてもよかった模様。
  • 発表で最初に「前橋育英優勝おめでとう!」と言っても会場の誰からも反応がなく、自ら、アウェイ感に陥ってしまった。
  • 当日、息子の誕生会が予定されていたので、ほかのプレゼンテーションは聞けなかった。
    • ひとつだけプレゼンテーションを聞くことができたが、主題は結局、出てこなかった。聞き逃したのかな。
    • 野中さんの話は聞きたかった。
      • むしろ、上毛カルタ生成系を作ってもらいたい。
  • 下農さんとすこしだけ話ができたので、よし、としよう。
  • 20分という時間が思いのほか短く、なぜ、コンピューティングの自由を求める自由ソフトウェアが重要なのか、までは説明できなかった。
  • 具体的なGNUのシステム、GNUではないシステム(Androidなど)、GNUを動かすにふさわしいコンピュータはなにか、という話までできるとよかった、かも。
  • 自ら陥ったアウェイ感に、GNU Privacy Guard, Gnuk の説明まではできなかった。
  • NeuG の話を少し下農さんとできたので、よし、としよう。