横書き誕生 - 日本語表記の近代 -

  • 著者 屋名池 誠
  • 2003年11月20日第1刷発行
  • 岩波書店
  • ISBN4-00-430863-1

感想

岩波新書です。

額や看板などで、システムとしては縦書きだけど文字が一つだけで右からの横書きのように見えるという話がありますよね。

これは知ってましたが、「右横書き」というのが、近代の日本語の変遷の中で確かにかつてあったのですなぁ。

これを誤解して、戦争末期に右横書きこそが日本の伝統であるとして、これを普及/強要するなどの歴史が紹介されていて、興味深かったです。

他人に思考停止を強いるような強い主張ほど(実は)根拠は弱かったりするものかもしれません、ね。